暮れる
黄昏時
別に晴れていなくても夕日を感じる
心が明かりを呼んでいるのか
朝日とも似た炉の中が燃えるような強い光
朝日は強く意識を未来へとつなぐ
夕日は少し過去や歪んだ世界に引きずり込むような深さがある
カーテンの隙間から漏れ出す光が感情を連れて行こうとする
待って
私はまだ行かない
印象的な記憶にはいつも夕日がさしていた
今もあなたとこうしてちゃんと見ている
遠くから見ているだけでいい
でも
あなたも一緒なのなら
向こう側を見てみてもいいかな
そんな気がした