おやつはいつも黄昏時だった 伸びた影があとを引いて薄暗い中でビスケットをかじる バターの味は焦げてしまいそうなほどの橙色 あんな鮮烈な色はあっけなく姿を消して 安堵するような物足りないような まだ気だるさに甘ったれたい気持ちを残したまま見たくな…
黄昏時 別に晴れていなくても夕日を感じる 心が明かりを呼んでいるのか 朝日とも似た炉の中が燃えるような強い光 朝日は強く意識を未来へとつなぐ 夕日は少し過去や歪んだ世界に引きずり込むような深さがある カーテンの隙間から漏れ出す光が感情を連れて行…
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