浮世みならひ

まっさら新米の心。恩師は冷ごはん。

さびしくなったり

不安になったり

心配になったり

 

そういう時にイライラしてしまうのは

あまりよくない

気がする

 

アルコールと炭酸を口に含み

刺激に身を任せて

虚しさを

哀愁とかいうそれっぽい言葉に置き換えたら

こんな時間をやり過ごせるのだろうか

 

誰しも少なからず何かに依存することが

ほとんどだと思うのだけれど

私の依存体質は強力なものだから

 

人にも不安にも快楽にも依存する

 

何かに常によりかからなければ

一人で立てはしない

 

今色々なものを支えに

私は立っている

 

あなたの存在はそれを強く意識させる

 

でも立てているのだから

まだ前に進めるのだから

さびしくなったりするのは

悪いことではないのだと

そう思うことにしよう

つめたい

いつから寝ていただろう
布団から逃れると、程よい室内の空調がひさしぶりにかいた寝汗をゆるやかに冷ました
やや重いまぶたを持ち上げて、まだ熱を帯びた口内に冷蔵庫でよく冷えた果実を含む


つめたい


それは昨日の激しさの余韻を心地よく染み渡らせてくるような何かだった

 

おはよう


一見ぶっきらぼうに言葉を置いた君は何か考えるような顔をしてから少し蕩けた眼でこちらに微笑んだ

私は果実をごくりと飲み込んだ

甘酸っぱさが喉を潤して

時を再認識させる

君はそこに居た

嘘つき

この世に何も残さないで今にも消えてしまいそうな顔をしていつか私を置いていってしまう

欲しいものを手に入れて、やりたいことをやりつくして、さよならしてしまう

いつだって暗闇を見ていた

まぶしすぎる光が痛いから夜の中をいつも歩いて、ある日奥深くまで足を踏み入れて帰ってこないつもりなんだ

そうやって

そうやって…

切れ味の良いはさみでぷっつりと糸を切ってしまうんだ

痛い

苦しい

 

私は

どうしたらいい?

ずっと追いかけてきたけどもう追いつかないよ