昨夜ヨリ 台風色ヲ 見ル
※ 前回の記事の続きではありません。
昨晩の北海道
台風を目前とする夜空には茫漠な重苦しさがあった。
上の画像は実際の空色を itaki がイメージして作ってみた色調(絵の具)。
上下で微妙に異なる色であることが お分かりいただけるだろうか?
実は 上の色は台風の雲の表現であるのに対して
下の色は冬に大雪の時の雲を表現している。
個人的感覚だと
上の色を見ると正体不明の不安が押し寄せてきて 息が詰まり
下の色を見るとこたつの中に入ったみたいに眠くなる。
共通点としては厚い雲に覆われて宇宙と隔離された空間であること。
街の灯りが乱反射して赤みを帯びると より異世界にワープしたようで
また晴れた星空と巡り会える日が来るのか不安になってしまう。
画材の中でも空の表現には パステルがもってこいな気がしている。
これも上が台風、下が雪の雲色。
普段の生活の中では 小さな範囲しか見えていないから
自分のまわりに少し風が吹いたり、日が差したり、雨が降ったりする。
でも台風の猛烈な風を目の前にすると
自分は広大なスパイラルバンド*1 の中では ちっぽけなチリであって
木々や家が根っこから吹き飛ばされるくらい凄まじい。
長い間 人工的環境に身を置くと
「自然環境とは離れて暮らしている」と錯覚しがちだけれど
やっぱり「自然はそこがどこであろうとも絶対的存在である」ことに変わりはない。
*1:台風の中心(アイウォール)に向かって巻き込む螺旋状降雨帯のこと。
忍欠 ~ にんにんけつけつ ~
自分をダメ人間だと思っている方へ
そう思うのは どうしてでしょう?
itaki のちいさな不徳を ちょっぴり覗いてはみませんか?
さぁさ、おケツでご挨拶ー ♪
およそ4ヶ月ぶりぶり itaki で ぷu
おっと これは失礼。
ほったらかし期間中もアクセスがあった事や
読者のままで居てくれた皆様 、なんとお礼を申し上げれば良いのか…!!
itaki はお口をパクパクさせていますよ。
ところで、みならひをすっぽかす前に
『 わたしの転機 』というお題キャンペーンがありました。覚えているでしょうか?
「ふーん、転機ねぇ…」
『 転機 』とは
『 itaki 』の対義語でしょうか?
つらつらと転機を綴るブロガーさんがそれはもーっ眩しくって。
くらくらとしました。
その頃は丁度、またひとつ年老いる毎年恒例のイベント*1 もあり
にーと itaki にはその事実だけでキャパオーバーだったのに。
浮世時間から距離をおき 石像スリープモード。ちーん
「私に転機が訪れる? はーはっはっは! いっやー、ありえないですわー」
しかし
浮世は無常。
関わりを絶たずにみならひを続ける意思が僅かでも残っているのなら
永久になまぬるい不変・安住の地に留まってなど居られない…
も く じ
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ゴミ崩れ
これまで浮世的ボーダーラインの崖っぷちで生活を送っていた itaki 。
うきみの更新が途絶えた5月頃。その瞬間*2 は
あれっ…itaki ってまだ どう見てもガキだよね?
大人だなんて嘘…だよな?
へぇ?! もうとっくに大人?
いやいやいや そんなわけないじゃなーい
もー 冗談はやめてくれよ~ 烏
…冗談 じゃ ない だと? 浮世でそれは 通用しない?
えっ… 何このアウェー感
うわああああああ!!!!!
生き埋め itaki 。
面倒なことは ゴミ屋敷的脳内で不法投棄の如く ほっぽらかしていた。
70Lの袋に分別しただけで取り組んだ気になって
ゴミ同然に見向きもしなかった重要案件の数々。
ついにバランスを失って崩れ落ちた。
「前から危ないと思ってはいたんだけどね…どうしようかな。」
突破口は
なぜこんなことになってしまったんだ
どうやら itaki には『 忍耐力 』が欠如していた模様。
患者さん、あんた、貧血ならぬ
は、はぁ…そうなんですかね。
そうなんですかねってあんた、こんな患者今まで見たことないよ。
どんな生活習慣してたらここまで酷くなるのかね。で、仕事は何してるの?え?
えっと…無職ですけど。
無職?! はぁ、これだから今どきの若いやつは…
親御さんもさぞかし苦労しただろうねぇ。
みたいな。 (妄想)
超絶ねこぅ におまかせのコーナー
うちのねこ(母)は 超絶ねこぅ 。
なんとも頼もしいハイパーシングルマザー!
金銭的不安の無いよう 仕事と両立しながらも
体の弱い私を元気な子と同等に生きられるようにサポートし
両
itaki はそれに付け入って「困った、ごめんお願いできる?」と
ついつい しつこく甘えてしまっていた。 まるでヒモ男 !!
複雑な事務手続きや、家事全般を何かしらに
たまに気が向いたらやってみる程度で、能動的行動は ほぼ皆無。
これを耐えずとしてできるアルバイトなんてあるのかぁ?
体力も続かねーし
それなりに頑張ったと言えるのは 大学時代の一人暮らしぐらいかな。
が 頼れる身内のいない土地だったため、友達の家にその家族が様子を見に来た話を聞いたり
実家暮らしの子が持ってくる親手作りのお弁当を目の当たりにする度、重度のホームシックになっていた。
▶ ほぼ未経験・実力知らず の案件をゴミ山に ポイッ!
目先のエサに釣られ 本能の波に飲まるる
皆様 思った通りにいかない時に
手頃な果実に手を伸ばしてしまうことはありませんか?
itaki の場合は
自分の都合が悪くなると、キレ気味おデブ思考へ急変。
この性格で 容姿も太っていたとしたら もっとイタ ki だったのだろうか
イライラして → 食べ過ぎる 寝過ぎる 夜更かしし過ぎる
朝眠くて → 二度寝する 寝坊する
夜眠くて → 歯磨き 整理整頓 翌日の準備 などを忘れることがある
ダルくて → 運動不足になる 姿勢が悪くなる ダラダラする
飲まるるるるる… そして必ず体調を崩す。
「あー たしかに高校の時までは 遅刻魔でしたよ 笑」 ← は?
▶ デブイサキ の案件をゴミ山に ドーン!
微々たる学習意欲
どうしてもコツコツと出来ないので 試験勉強は必ずギリギリ。
中高の成績は、幸先は良いので油断して 卒業に向かい転落ス(タイ)ル ☆
他の分野ならまだしも 勉学への進歩はあまり見られなかったため
進学先も無理なく ゆるっと能力に忠実な選択をしてきた。
その結果、一般的には浮世の過半数が通ってきたであろう
受験競争の厳しさというものを 未だによく分かっていない。
また、普段から人の話や注意に耳が傾けられない。
なので 直す努力はしているつもりでも
何度注意されようと二の舞を演じているマン。ぼぼーん
▶ 低学歴 の案件をゴミ山に バーン!
人格懐疑
ここまで読んでゆくと、もう完全にアウトな奴ゥwww という印象がある。
でもね!!
これが意外にも家族や周囲からはそういった印象ではなかったようなの。
真面目 しっかりしている 物知り 勉強もそこそこできる 努力家 褒め上手 …
友人ならお世辞の可能性も考えられるけれど
欠点を正直に指摘してくれる家族や
お世辞は言わないであろう仲が良くない人からも
そのように思われることが多かった。
せっかく褒められているのに どうも当て嵌まっているようには思えず
「私は無意識に猫を被っているのではないか?」と罪悪感を抱いていた。
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知恵袋の人生相談みたいになってしまいましたねぇ。
これから itaki はどうなってしまうのでしょう…
つ づ く
五月ノ餅ノ食ベ比ベ(後編)
こんばんは。
大型連休が明け、浮世は夏を目指して活気に溢れておりますが
毎日 生きているだけで心折れっぱなしの itaki です。パキッ…
こんな時は甘いものに逃げるしかないのデス ☆
前回↑は 柏餅を食べ比べしました。
日糧の柏餅のお隣にいらっしゃった謎のお餅殿。
そう それはまさしく、北のソウルフード べこ餅!
こどもの日でなくても、年中ちらほら お見かけする お茶のオトモ。
ときたま食べたくなる。
itaki の思っている べこ餅は、イラストような 木の葉の形で
茶色(黒糖)or よもぎ色 & 白 のツートン。
でも、調べてみるとキリが無いほど 奥深く謎だらけなお菓子だったのです!
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五月ノ餅 五ツノ謎
謎その1 葉っぱのカタチ
道内のべこ餅は木型か手で成形した、葉の形をしたものが多い。
上のイラストをもう一度 見てほしい。
木型で作ると茶色のように葉脈が浮き出るが
手で作ったものは よもぎ色のように葉脈がヘラで彫られている。
この角の無いソフトな丸み、ずっと見つめていたい素朴で愛らしいフォルム ♡
しかし、こんなにも魅力的な容姿に辿り着いた明確な理由は分かっていない。
ええいっ こうなったら勝手に仮説を立ててしまおう! ※これは itaki の想像です。
1 旧暦の端午の節句といえば、草木が生い茂る6月頃なので
その季節の風景からイメージされた。
2 こどもの日に全国的に食べられている粽・柏餅などの葉に包む和菓子とは
差をつけつつ、葉っぱ繋がりで対抗したオリジナルデザイン。
3 べこ餅は下に葉を敷いているものが多いので、作っている途中に
形も葉っぱにしてしまったら面白いのでは と ひらめいた。
4 木型を使ったお菓子の型を見て、葉っぱの型で餅菓子を作ったら偶然 売れた。
5 こどもの手形を抽象的に表現したら、だんだん葉の形になった。
というか、こどもってお餅 似合うよな。
=ぷち知識=
4のように、落雁に使われているような木型で作られている餅菓子は
べこ餅以外にも存在した。
愛知県の「おこしもの」、新潟県 佐渡市の「おこし型*1 」などで
どちらも ひなまつり(桃の節句)に食べられるカラフルなお菓子。
道内の一部地域では、おこし型の別名「かたこもち」の名で
べこ餅を販売しているお店もあるので影響を受けたことは間違いないだろう。
ちなみに北海道文教大学さんの研究論文でも葉の形の仮説が述べられている。
〔前略〕葉でくるんだ餅の代用として、北海道内に広く伝搬したのではないだろうか。端午の節句に限って販売したり食したりすること、多くの木型の中から木の葉の形だけが北海道全域で使われるようになったこと、餅の裏側に笹の葉を貼るところが多いことなどが、この説を裏付ける。
〔前略〕北海道には明治初期から多くの移住者があった。〔中略〕粽や笹餅、笹団子も当然伝わってきたと思われる。だが、北海道には笹が豊富にあるにもかかわらず、それが定着しなかったのは、 厳しい自然や過酷な労働の日々で、守り伝える余裕がなかったのかもしれない。また、異なる出身地の人たちが一つの集落を作り上げていくなかで、食文化が混ざり合い〔中略〕簡素化した新しい菓子として木の葉型のべこもちが誕生したのではないだろうか。〔後略〕
ちょ、待てよ! 私の仮説が稚拙だと思われちゃうじゃんか!
最初に発案したのはどんな人物なのだろう。尊敬する。
謎その2 なぜ「べこ」餅
これについては諸説ありすぎるので、あえて言及しません。ごめんなさい。
気になる方は調べてみてください。文教さんの論文にも大変詳しく書かれていましたよ。
謎その3 バリエーション
北海道のお菓子屋さんにて
カマボコ形は、くじら餅*2 とも呼ばれている。
多様 過ぎて全ては紹介しきれなかった。やっぱ 北海道はでっかいどう。
〔参考記事〕「べこもち」北のお菓子たち:北海道人
謎その4 基準
サイズは5cm 前後で食べ応えがあるので、軽食にも最適。
味は「すあま」や「ういろう」に似ているかも。
すあま よりも ねっとりしていて、表面に打ち粉はされていない。
ういろう よりは もっちりと柔らかい。
実はどれも主な材料は米粉・砂糖・湯水。
しかし 作り方だけで食感は大違い。
大まかにはこんな感じ。
ういろう : 全ての材料を練り合わせて型に注ぎ蒸す
すあま : 米粉と湯を練る → 蒸す → 熱いうちに砂糖を加えてつく → 蒸す
べこ餅 : 砂糖と水を煮詰める → 米粉と合わせる → 蒸す → 水にさらして絞る
→ 水と米粉を練った生地を加えて練る → 蒸す
べこ餅ってこんなに手間がかかるのね! こねるほど もっちりするのかしら。
謎その5 おみやげ
この前 ねこちゃん(母)も 旅のついでに買ってきてくれたのだけれど
…お? コレ、ベコモチ?
石狩市浜益区 ふじみや製菓さん*3 にて購入。達筆すぎてパッと見、べし餅かと思ったよ。
前編でも記述した「 石狩の樹 柏 」も しっかりとアピール。
白いボディに ぽへっと焼き目。初々しいお姿に一目惚れ。
お煎茶とともにいただきます。
ほわ~んと香ってくるのは、すんっとした柏葉とまろみのある味噌。癒されるぅ。
石狩市産のお米のモチモチに、餡が練りこまれているかのようなもってり感を嗜む。
黒糖味・よもぎ味も あるみたい↓
また機会があればいただいてみますね ♪
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うむむ、知れば知るほど謎が増えてきましたよ…!
どこか懐かしく、まるで母ちゃんのような温もりのあるお菓子です。
冷凍すれば半年ほどの保存も可能なので、一人暮らしにもオススメ。
みなさまも おやつにホッと一息つきませんか?
*1:「しんこ」「かたこもち」など様々な呼び方があり、中には餡が入っている。
https://www.city.sado.niigata.jp/support_sado/bn01/pdf/no06/08.pdf
*2:くじら餅は山形県などにもあり、様々な由来・カタチがある。
*3:ジャンボなどら焼きが名物らしく
実演販売で焼きたてのホカホカを食べられる日もあるのだとか。