浮世みならひ

まっさら新米の心。恩師は冷ごはん。

ふもいもんまつり

食いたい

食いたい

浮世には罪深い食べ物が溢れている

今一番食いたいのはパスタ

というかスパゲッティという雰囲気を醸し出したものがいい

具体的には懐かしさとややこってりしたB級っぽさを必要としている

ちょっとお子様っぽい味を求めている

ナポリタンでもミートソースでも暗殺者のパスタでもいいんだけどトマト系がいいな

トマトというかケチャップ〜っって味を欲してる

ケチャップと油分が混ざった時のあの風味…

少し太めの麺に具が絡んで、、、

そこに途中から味変で粉チーズを山のようにそれはもうふんだんにこれでもかというくらいかける

くぅぅぅ、たまらん

想像でたまらん

お供の飲み物は何が良いかな

午後ティー無糖

アメリカンコーヒー

オレンジジュース

うーん、どれもいい

空腹時に食い物の話をするとつらさと欲が相まっておかしな脳内物質が出てくる感じがする

もうすぐ夕飯

こういう時に食べる飯は格別にうまいんだよな

空腹は正義かもしれない

深夜に

夜も深まった頃、ごった返していた街が静まりかえっているのに、私達はだらだらと眠りにつかずにいた

そんななか、なんだか不安になる話をする

昔こんなことがあったとか、よく覚えていないけどあの時のあれはなんだったんだろうとか、実はあれって訳ありらしいよとか、、、

あたしは、そんな話を今しないでよ!などと口では言いつつも、背筋の薄ら寒さとわずかな好奇心を覚えながら、少しうとうとして夢か現実かも分からない世界を彷徨っている

気づけば丑三つ時も過ぎていた

こんな話を誰かと家でのんびりする時間もきらいじゃない

心霊スポットに行くよりもずっと健全かもしれない

ただ、落とし穴がある

年月が経つにつれ記憶は、聞いた話とその時の雰囲気だけをぼんやりと残す

だからふと思い出した時には、その話が聞いたことなのか、自ら得た情報なのか、夢か、フィクションかノンフィクションなのかもよくわからなくなってしまうのだ

ソースの分からない話とそれに付随して思い起こされる少し不気味な雰囲気

分からないことってとてもこわい

まあ、そんな記憶がいくつかあったほうが、生活にも陰影が生まれていいのかもしれない

ゆったり

ゆとりがあって小さな幸せに気づける暮らしをしている人なんて今の浮世じゃほんのひと握りだろう

スピード感のある生活ももちろん悪くはない

でも忙殺はされたくない

緩急のバランスがとれた生き方ができる人なんてきっともっとすくない

すんんんごく贅沢なんだと思う

必ずしも働いていることが忙殺されることに繋がるわけでもない

ひきこもっていたって気持ちばかり焦っている奴らがこの浮世には山ほど居るんだから

行き急ぐ感覚が快感に変わる瞬間は至高の瞬間だと思う

日常の中でそんな感覚に指先を伸ばしていたいな