筋肉痛が遅いのは老いだとか 嘘つくなよ
ごきげんよう itaki です。 前回の続き…
筋肉の破壊
近年 浮世にてアツい、筋トレと呼ばれるもののほとんどが
そもそもは筋肉の破壊と修復の繰り返しと言われています。
筋肉の破壊というのは断裂等のケガのことを言う場合もありますが、
たいてい普通に運動した時の筋繊維※1の小さな損傷のことを指します。
そこそこのマッチョなら、日常的に破壊しまくっているでしょうねぇ。
※1 筋膜に覆われた筋肉の繊維状細胞
筋肉痛のタイプ
危険信号 即発性筋肉痛
かなり激しい運動によって、筋肉は収縮し硬くなる。
その圧迫から血行不良、酸素不足に陥る。
すると、疲労物質として乳酸※2や水素イオンが多く発生し
イオンバランスが崩れ、体が酸性に傾き、痛みや倦怠感を引き起こす。
運動不足時に筋肉に負荷がかかった場合も同様の状態になることがある
(肩こりなどもそのひとつ)。
断裂等の大きな損傷による痛みを即発性と呼ぶこともある。
※2 根本的原因は乳酸ではないと考えられており、乳酸と筋肉の関係には未だ謎が多い。
〈参考記事〉第196回 筋肉痛:Nice Body Make・・・よもやま話
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浮世的 遅発性筋肉痛
日頃使っていない筋肉を使う、もしくは筋肉の酷使等により、筋繊維が傷つく。
修復時、傷ついた筋繊維に白血球が集まり、炎症を起こし(痛み物質の発生)、
それを覆う筋膜が刺激され筋肉痛になる。
一連の過程で時間を要するために遅れて痛みが生じる。
〈参考記事〉筋肉痛の原因|くすりと健康の情報局
安定の 筋肉痛なし
毎日適度に体を動かしていて 基礎的な筋肉があれば、
多少の運動では筋肉痛にならない人もいる。
痛みが無くても、適切な負荷がかけられていれば筋肉は成長する。
=ぷち知識=
痛みの有無に関わらず、修復時に 栄養(タンパク質※3など)を摂取し
休養※4をとると 超回復(修復に伴う筋肉の肥大)しやすくなる。
※3 プロテインはプロテインサプリメントの呼称に使われることが多いが、タンパク質と同義語である。
※4 効果的な休養期間は筋肉の部位や体調などで異なる。
つまり、筋肉痛は負荷のレベルや日頃の生活習慣などで個人差があるということ。
浮世は若者を超えるほど元気なお年寄りも増えていますし
筋肉痛は年齢には関係ありません。
その証拠に、itaki の祖母はアラエイなのにパワフルに働いているから
現役でバリバリの筋肉痛です。
筋肉痛については、まだまだはっきりと解明されていないことが多いので
本記事で紹介した説が今後くつがえる可能性は十分にあります。
ただ はっきりと言えることは、
もともと人体は適度に動かすことが前提でつくられているため
運動不足は体に様々な支障を来す原因となります。
また、体力に見合わない無茶な筋トレをすれば、体を壊すでしょう。
「筋肉痛は嫌だ」と運動をしなかったり、
逆に「筋肉痛がないとモチベーションが下がる」と
筋トレをオーバーワークしてしまったりする浮世ですが、
いくつになっても 体からの声をよく聞いて、健全に鍛えられるといいですね。
筋肉と記憶力
筋肉痛は大変ですが、運動のメリットは心にも体にもたくさんあります。
その中でも個人的に興味深いのは
NHKスペシャル | シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク第2集 驚きのパワー!“脂肪と筋肉”が命を守る
で紹介されていた、
運動をすると筋肉の細胞から放出される
カテプシンB というメッセージ物質。
脳の記憶の役割をになう海馬に作用し
記憶力を向上させたという実験結果があるのだとか。
ということは 今まで私は 試験勉強などで煮詰まったら一度寝るのが
習慣だったけれど、散歩してくるというのもアリかもしれない。
東大受験にチャレンジしたムキムキのオードリー春日さんも
センター試験に受からなかったものの、理には適っていたかも。
カテプシンBをたっぷり出しながら、今後も活躍してほしい。
ではまた。