弱みと暮らす
大学時代ひとり暮らしをしていた。
幼い頃から心身共に弱く、狭き世で親に依存して生きてきたから
これからは自立して強くなりたい。
宝物のように育ててきてくれたことに 僅かでも恩返しができたらいいな。
0からやりたいことに挑戦すべく、身内も居ない異郷の地へ。
特別な自由は要らないし、出世欲もない。
未知の街を巡って たくさんの色に出会った。
少し疲れて ここは何処だろう? 私は誰だったっけ? と立ち止まる。
将来のこと 親はいつまで生きられるのだろうか…そんな不安が頭をよぎる度
その先の視界はゆらゆらとぼやけて進めなくなる。
家族?夢?お金?
限られた時の中で最も大切にしたいことが分からなくて
大人になるのが怖くなった。
無感情になるくらいなら、もう成長したくない。
私にとって孤独は 己の弱みと同居することだった。
1 ある朝 目が覚めると 実家だったら
2 料理の音がして あったかいごはんが出てきたら
3 お見送りしてもらえたら
4 お母さんの手作り弁当があったら
5 外出中に 部屋じゅう綺麗さっぱり片付いていたら
6 玄関を開けると おかえり の声が聞こえたら
7 トイレとお風呂が分かれていたら
8 スマホ以外と 会話ができたら
9 鼻歌を口ずさんんで 大声で笑ったりできたら
10 不安な夜に そっと布団をかけてもらえたら
いいのになぁ
次回は『 トラブルと暮らす 』のお話。itaki の体験談です。
何の役にも立たないかもしれませんが、よければご参考までに 笑