浮世みならひ

まっさら新米の心。恩師は冷ごはん。

スイッチの練習

今週のお題「わが家の防災対策」

 

 

おはようございます。

朝日に照らされ じりじりじれった itaki です。

 

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街はすっかりと晴れ、ハイスピードで今まで通りを装うとしている。

 

隆起していたはずの道路は真っ黒く舗装され

車はラッシュ時の空気をさらに急かすように加速しているようにも見える。

 

工事中だったマンションも、ドンドンカンカンと作業を再開している。

 

近所のお店も活気を取り戻し、店員もハキハキと働いている様子。

 

お菓子屋さん、遊園地、動物園なんかも営業しているみたい。

 

 

あれ…?

 

地震があったのって 何かの間違いだったのかな?

 

ここ数日はお店も閉まっているから 家に引きこもって

余震にビビりながら これからどうすればいいのかと

気持ちだけが焦って 途方に暮れていたのに。

 

外に出てしばらくは

あっけにとられてしまって ぼんやりと周囲を観察していた。

 

 

まあ、何も知らない人が訪れてみれば 一見 違和感は無いかもしれない。

 

 

 

でもね

 

きっと本当は みんな必死に気張っている。

 

笑顔の仮面の下はどろどろと疲れた顔をしているかもしれない。

 

本当は今も不安でいっぱいで

少しでも長く家族の傍に居たいのに 働かなくてはいけない。

そうやって混濁した感情を紛らせようと

今まで以上にバタバタとあがいているのかも。

 

地盤のようにグラグラと不安定で落ち着きのない街だ…。

 

 

一人一人の生活がある。

家族が居て、仕事があって、社会での役割を担っている。

 

「たまには何もかも忘れて 好きな時に好きなだけ だらだらのんびりしたい!」

なんてこともあるかもしれないのに

浮世はそれを許さない。

 

特に日本の社会は世界と比べても著しく目まぐるしい。

 

でも 誰かが動かなければ 社会がまわっていかないのだから

仕方がないと思って みんな自分を無理にでもコントロールしている。

 

なので 浮世に順応するには 心の切り替えをマスターしないとならない。

 

震災があろうが、いつまでも不安だと嘆いて

ぼーっとしていては時間が止まってしまう。

 

つまり 普段からスイッチに慣れておかないと

予期せぬ事態に直面した時に 置いていかれてしまうのだ。

 

ニートしている場合じゃない。

itaki もスイッチを押して 少しずつでも前に進まねば。

 

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スイッチをさがせ

 

準備はいいかい?

 

POCHI っと…!

 

 

 

ukiyo-beginner.hateblo.jp

 

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住する覚悟

今週のお題「わが家の防災対策」

 

 

生まれて初めて震度6を経験したけれど 幸い無事無傷 itaki です。

 

これから書くことは

あくまで現時点では私の被害が少ないからこそ至る思考であります。

 

もっと大きな被害を受けた方の

衝撃や 復興の兆しも不透明なままの苦しい現状は

とても計り知れないもので 想像しただけでもゾッとします。

もし自分が同じ立場にあれば 今のようではいられませんね…。

 

 

   も く じ

 

 

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  札幌は地震にルーズかも?

 

札幌は地震が少ないイメージがある。

itaki の住まいは他の天災も含めて より少ない気がする。

 

北海道は今年で命名150周年を迎え 新たなスタートを切ろうとしていた。

 

まさかこんな時に大地震が来るなんて 誰が予想できたのだろう?

 

 

浮世で様々な天災が起きていて

「いつかは自分のところも…」と漠然とは感じつつも

心のどこかでは「自分のところではなくて良かった」

「被害が少なかったから 仕事や学校が休みになって ちょうど良かった」

なんて思ったことは無いだろうか?

 

そんな心無い発言を耳にしてしまうと

「軽々しく『良かった』なんていう言葉だけで片付けていいこと?信じられない」と

不快な違和感に駆られる。

 

いつ災害が起こっても良い覚悟があっての発言なのだろうか?

 

 

今回の地震が起きて、まだ余震も続いていて 物流も困難が多いのに

急に備蓄用の食料を求めて家族総出で店に押し寄せたり

今から冬に備えてポータブル式の暖房器具がバカ売れするのは正直どうなのだろう?

 

もちろんそんな人ばかりではないし、すぐに防災を見直す姿勢はみならふべき。

しかし、今まで備えが甘かったことを慌てて取り繕おうとして

周りがよく見えていないがゆえの行動とも思えるのは私だけ…?

 

 

 

  天災があるほうが自然

 

被災しない不安

 

これまで自分自身が大規模災害に遭遇したことは無く

恵まれた環境であると同時に それが当たり前になってしまうことに不安があった。

 

様々な被害情報をメディアでしか学ぶことができないので

想像の中だけで恐怖を膨らませてはパニックに。

 

被災者の方々に協力できる財力や勇気を持っているわけでもないので

ただ安住していることに罪悪感もあった。

 

ねこちゃん(母)が「そんなことなら節約を心がけなさい」と助言してくれたので

節約に尽力していたことは自らの防災にもなっている。

 

実際 多少なりとも被災した立場におかれてみると

驚きや目の前のトラブルに対処することで いっぱいいっぱい。

人によっては違う気持ちかもしれないが、個人的には

誰かに頼りたいというよりも、神様にすがりたいといった気持ちになった。

安全に暮らせている人達に対する恨めしさなどは微塵も湧いてこなかった。

罪悪感なんて救いにもならないし、なんの意味もない

 

冷静かつ的確に被害状況を学ぶことのほうが よっぽど大切。

 

 

いつ起きても不思議じゃない

 

各地で災害に見舞われる事態は年々増えてきて

常に緊急時にはどう対応するか身構えておくといった

itaki の危機管理能力が日々向上してきている。

 

浮世でも「自分の身は自分で守ろう」的な風潮が強まってきている気がする。

 

 

でもやっぱり「みんなが助かるように」という願いに限界があることは

簡単に割り切れることではないし、やり場がなく辛すぎる現実。

死者が出てしまったり

私たちの血となり肉ともなっていた生き物たちが命を落とした

という情報は信じることができない

 

今できることって何だろう。

 

 

 

  地球は警告してくれている

 

私達は地球に大規模な人工的環境を創って暮らしている。

 

でもそこには地球がベースにあることが絶対条件であり

いわば人類は地球先輩に住まわせてもらっている。

 

なので 本来ならもっと先輩に感謝しなければならない立場でありながら

好き勝手に汚染・破壊しているのが現状

 

地球先輩はとても恵まれた寛大な星。

 

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『 chikyuu 』  クーピー パステル 5.5×5.5cm

 

先輩は ここに住む限りいつだって危険は隣合わせにあることを

時々教えてくれている。

 

それを十二分に踏まえた覚悟の上

私達は地球先輩と上手くやってゆかねばならない。

 

 

だから itaki は あちこちで地球が猛威を振るう度にこう思っている。

 

「今まで何事も無かった生活こそが 地球先輩の与えてくれていた奇跡の毎日なんだ」

 

 

環境を乱す強欲な人間は醜いけれど

 

居場所を失っても またゼロから強く生きようとする人間の姿は とても美しい

 

苦しい今にもどうか 小さな幸せが見つかりますように。

 

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心の避難袋には 地球に住する『覚悟』も入れてみては。

 

 

 

 

こちら↓ も よかったら

 

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昨夜ヨリ 台風色ヲ 見ル

 

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絵の具

 

※ 前回の記事の続きではありません。

 

 

昨晩の北海道

台風を目前とする夜空には茫漠な重苦しさがあった。

 

上の画像は実際の空色を itaki がイメージして作ってみた色調(絵の具)。

 

上下で微妙に異なる色であることが お分かりいただけるだろうか?

 

実は 上の色台風の雲の表現であるのに対して

下の色は冬に大雪の時の雲を表現している。

 

個人的感覚だと

の色を見ると正体不明の不安が押し寄せてきて 息が詰まり

の色を見るとこたつの中に入ったみたいに眠くなる

 

共通点としては厚い雲に覆われて宇宙と隔離された空間であること。

 

街の灯りが乱反射して赤みを帯びると より異世界にワープしたようで

また晴れた星空と巡り会える日が来るのか不安になってしまう。

 

 

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『 Cloud 』  パステ

 

画材の中でも空の表現には パステルがもってこいな気がしている。

 

これも上が台風、下が雪の雲色。

 

 

普段の生活の中では 小さな範囲しか見えていないから

自分のまわりに少し風が吹いたり、日が差したり、雨が降ったりする。

 

でも台風の猛烈な風を目の前にすると

自分は広大なスパイラルバンド*1 の中では ちっぽけなチリであって

木々や家が根っこから吹き飛ばされるくらい凄まじい。

 

長い間 人工的環境に身を置くと

「自然環境とは離れて暮らしている」と錯覚しがちだけれど

やっぱり「自然はそこがどこであろうとも絶対的存在である」ことに変わりはない。

 

 

 

 

*1:台風の中心(アイウォール)に向かって巻き込む螺旋状降雨帯のこと。